「同時通訳学習法 脳科学3秒の壁」 授業展開シリーズ ! 02
まず1時間を想定した授業構成の中で、最初に行うのが、リスニング ・シャドウイングの反復トレーニングです。
最も重要なこのパートで、授業時間の半分である30分程度を使います。
この英語音声のスピードは、ネイティブアメリカ人が普通に話すスピードで展開されていますので、最初は子供たちにとっては非常に早く感じます。
たった10個の英語の文章なのですが、10分程度の音声の中で、同時に繰り返す要素、3秒以内に日本語から英語に言い換える要素、英語から日本語に2秒以内に言い換える要素が何度も何度もでてきます。
これを生徒たちは、各々繰り返したいところまで巻き戻し、何度も何度も自主的に練習します。
生徒は、自分でもう大丈夫だ、と思った時点で、手を上げ、先生に知らせることで、小テストを受けることができます。
日本語から英語へ、英語から日本語へ言い換える小テストを、先生は数問出し、数秒以内を目安に生徒が答えれたら、ステップアップシートという、各ステップが書かれたシートに、合格サインを書くことで、生徒は次の授業要素に進んでいける流れです。
ここで気づかれると思いますが、実はこれだけの中で、下記の要素を実現しているのです。
・受け身で学ぶのではなく、自主的な学びを自然と実践している
・シャドウイング(同時通訳者訓練法)トレーニングを無意識に自然と実践している
・リテンション(短期記憶で保存する)トレーニングを無意識に自然と実践している
・リプロダクション(復元・再現)トレーニングを無意識に自然と実践している
・インターリーブ(邪魔を挟む)トレーニングを無意識に自然と実践している
・みんなが同時に同じものを行うのではなく、それぞれの進み具合に応じたステップ項目を実践している
・クラスでの競争心と次のステップへのチャレンジ精神が自然と生まれている
・集団授業でありながら個別授業を実現し、それぞれの利点を融合している
これらは実際の授業で実践されてきた実績があるからこそ自信を持ってお伝えできるものです。
授業で先生の役回りも変化します。
先生が全員に一人ひとりにトレーニングを提供しているのではありません。
ここが大きなポイントです。
トレーニングは、「3秒の壁」教材自体が提供しているのです。
先生は、授業構成を管理しながら、それぞれの生徒を補助する立場に回るのです。
3秒の壁 PR室